漆器の取扱いについて

 

日本では漆器の概念がそれだけで独立したものとなっていますが、漆は基本的に塗料で有り、従って永遠にその塗膜が保持される事は無く、主体は躯体に有ります。
それゆえ当綾としてはもっと気軽に漆器をお使い頂きたいと思うのです。

唯、80度以上の高温、紫外線に弱い為、沸騰したお湯などを入れると変色する事が有り、長時間野外に放置された場合も変色する事から、この点を注意して頂き、お使い頂いた後は水や80度以下の温水で中性洗剤を付けて洗って頂いても構いませんし、スポンジなどを使って一般食器と同じように扱って頂いても支障は無いと思います。

長時間保管するときは水をしっかり拭き取り、太陽光や蛍光灯の光が当たりにくいところで保管して頂くと、いつまでも変色せず風合いが保たれます